梨王のメモ帳

TCGについて語るフリースペース的なもの

WGP2020を終えて

 

 おつかれさまです。梨王(なしおう)です。

 

 はじめての方は初めまして。久々の方はお久しぶりです。

 

 2年ぶりの投稿になります。(自分のアカウントがあることも忘れていた)

 

 WGP2020を終えて、様々な学びを得たため、まだ記憶が新しいうちに記録しておければなと思い、今回筆をとることにしました。良ければみてやって下さい!!

 

①店舗予選・決勝 編


 この頃は8電源デアラが最強のデッキだと思っていて、それに対抗すべくデアラのプールの中で様々な構成で権利戦に挑みました。余談ですが、僕は「デート・ア・ライブ」という作品がとても好きで、参戦したらフルレアにすると決めていたので早速サイン1式を色々な伝手を使い、揃えました。(協力して頂いた方々、ありがとうございました)


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 大会結果としては、パワーカードである「マイリトルシドー」を一番集めやすく、使用したあともすぐにリソースを回復できる枝電源デアラを使用し、2店舗分の権利を獲得することが出来ましたが、同時に枝連動の琴里のテキストの不安定さを痛感するキッカケとなり別のレシピを模索することにしました。(僕の構築とプレイが甘いだけの可能性が高い)

 その後、構築を変えようにも彗星やグリザイア、SAO、2レベガッツンダー搭載の冴えカノ等のシェア増加とにより向かい風の環境になり、どうしても8電源デアラを使う気になれなかったため、discordで一緒に調整してくれていたろすぽよ塾(以下塾生)のメンバーかつ古くからの友人であるヒースくんから「本電源デアラ」のレシピをもらい、枚数をいじりながらしばらく使用していました。


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 このデッキの強みは

・1/0 6000の本連動にカウンターを構えることで環境のパワーラインに対抗できる

・本連動発動中のアタックで捲る電源の上ブレ要素

・連動が山ケアを兼ねているため、デアラ屈指のパワーカードである「マイリトルシドー」を純粋な除去として打ちやすい

・ディーヴァや2/1十香の採用により他の型が踏みずらかった1帯の7500という数値と、2、3帯の13000以上の数値の対面の処理&朧連動への回答を得る

 

 等があり、チョイス連動にはない強みが多数あったため残りの権利戦、店舗決勝まで使用していました。特にこのコンセプトが8電源デアラにも有効で、8電源よりも他タイトルに対して勝率も高いと感じたため、店舗決勝にもっていこうと決意しました。

 結果的には出場した片方の店舗決勝では負けてしまい、思ったより想定していた対面がいなかったため、1番平均的に勝率が取れる8電源を使い地区への権利をもぎとりました。

 


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 負けてしまったものの、本電源デアラを回したおかげで気付いたことが後に僕の行動指針を劇的に変化させることができ、かなり勝率を取れるようになったので、その辺をお話します。

 

☆〜まで見てや〜まで落としというテキストの連動プレイについて


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 今までの僕は「手札を増やすため」や「1-6リフを目指すため」、「CXを出来るだけ次の山へ返すため」を考えるだけでした。1-6リフを目指す1回目の連動タイミングであれば正直これだけ考えていれば十分だと思います。問題は「2回目以降の連動」についてです。

 最近の連動キャラにいくつか共通しますが、デアラの本連動についても単体6000と数値が高く2000助太刀で弾いたり、冴えカノの朧連動のような帰ってくることでアドバンテージになる連動はサイドアタックをしてきたりと、かなりの確率でこちらの面が帰ってくることが多いです。そうなると返しにCXを引いた場合、もう1度連動するというようなケースは少なくないです。

 連動した場合、リソースは増えるものの、ここに高打点による相手のキャンセル率の上昇と5ルック目までにCXを捲ることによるこちらのキャンセル回数の減少が要素として加わります。

 この対策として、捲る枚数を減らしたりと工夫するわけですがどうしても最初にCXを捲ってしまったりすると次から次へと見てしまいたくなりますよね(体験談)。

 その結果、1周目に沢山CXを戻したにも関わらず、CXを余計に消費してしまい、弱い山だけが残る典型的な負けパターンに陥ります。そうなると思い出圧縮のないタイトルは圧縮タイトルよりもキャンセルするチャンスが少ないためダメージレースで勝てなくなってしまいます。

 このことから「ハンドを増やすために連動する」という行為はデアラの本連動のようなテキストにおいてはたくさんの裏目を抱えていると気付きました。

 なので、直接的にカードを拾える連動より「連動するタイミング」についてキチンと考える必要がありそうです。


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 色々試してみた結果、1つの答えとしてリフレッシュ直後に連動する行為を一切やめ、「山を掘り切るタイミングでの連動」を意識することで打点調整と後半の山ケアを両立させられることがわかりました。

 

・ボードが取れているうちは連動を行わず平パンする

・出来るだけ2周目以降は山のCXはキャンセルに使う

・いつでも連動で山ケアが出来るようにCXは1枚は抱えておく

 

 特にこの3点を気をつけるようにしました。

 すると、平パンの回数が増えたため相手の山が強くても有効打点が入りやすくなることに加えて、システムキャラのかわりに連動を使うことで無理な山ケアをする必要がなくリフレッシュタイミングに入り、山がリセットされるためキャンセル回数自体は余計に失わないような運用が可能になりました。

 

 

②地区決勝 編

 

 出場に当たって、僕が所属しているチーム「Mana Bros.」から4人権利を獲得しており、4人中3人がデアラを使用しての優勝だったため、ここで決勝のルールが僕らを襲います。


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 決勝トナメは白サイド黒サイド2名ずつしか上がれずタイトルも同一のタイトルは上がれないと書いている…

 

 一人は転スラを使うことが決まっており被りはありませんでしたが、他3人がデアラを中心に練習してきていたため、タイトルをかぶらないように模索を始めます。丁度店舗決勝が終わったタイミングでデアラに疑問を感じていたこともあり、1度別のタイトルを練習しようと思っていたタイミングで


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 その後のぼくの運命を左右するSAOの原案が送られてきました。SAOについては塾の動画でも何回も使用したり、チーム内CSにもっていくなりしていたので、他のタイトルを1から練習するより良いなと思い、早速練習していくことにしました。

(色々な試行錯誤の経過があるのですが、SAOの個別記事もあげるため、詳しくはそちらに掲載します)

 

 結局はデッキ選択についてもデアラ、冴えカノ、転スラ、SAOとバラバラなデッキを使うことで落ち着いたので、あとは地区で頑張るしかないなという感じになりました。そして当日を迎えるわけですが…

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ものの見事にチームメンバーにあたらず、タイトルを分けたメリットを存分に発揮することに成功してしまいました。

 

ぼくの個人戦績については

 

予選
8扉GBS 先攻○
門風TSK 先攻○
8門SAO 後攻○

決勝
門扉TSK 先攻○
8電源DAL 先攻×

 

の2位でした。

 

感想は「楽しかった」の一言につきますね。


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ちなみに当日入賞したレシピがこちらですが、前日までほとんど原案から変えていませんでした。考案者のヒースくんは、大会前日になってもこのレシピについて色々考えてくれていて、前日にこのレシピに変更しました。僕としても「なんとしてもレシピを残したいな」という気持ちだったので、表彰台にあがれてホッとしています。

 多くの人に彼の考えた50枚を触ってもらって、さらにこのゲームを楽しんで貰えたらなとおもいます。

 

僕がヴァイスシュバルツを始めた8年前は、住んでいた地域にコンテンツそのものが浸透していないところからスタートして、少しずつチームメンバーが集まっていき、気づけば今回地区の決勝の舞台で8年間練習してきたチームメイトと全国をかけた試合をするところまで来たと思うと、色々なものを感じました。

 

チームリーダーの学さんには、チーム一同応援しているので、北の代表として頑張ってくれたらなと思います。

 

最後に、調整に付き合ってくれたMana Bros.メンバー、塾生のみなさん、権利戦で対戦した方々、コロナで情勢が大変な中、地区大会を開催して頂いたブシロード様、本当にありがとうございました。

 

おわります。