梨王のメモ帳

TCGについて語るフリースペース的なもの

WGP2021を終えて&8電源デアラで意識した点について

おつかれさまです。

 

梨王です。

 

延期に延期を重ねていたWGP2021がついに日曜日終わりました。参加されたみなさん、おつかれさまでした。

 

今回の地区はほとんどが見知った仲の方々が対戦相手だったこともあり、変に緊張せず、試合に望めたかなと思っています。

また、平日もほぼ毎日ディスコードをつけて対戦する等、いつも以上にヴァイスシュバルツに打ち込めたので様々な成果を得ることができました。そのため、一応締めくくりとして何か残せたらと思い、急遽筆を取ることにしました。よろしければ最後までお付き合い下さい。

 

☆今回使用したデッキについて

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前回の地区では個人的に1番強いと思っていた「デート・ア・ライブ」に有利が付き、動きの再現性が高く、他のタイトルにもあまり不利が付きづらい「ソードアート・オンライン」を使用しました。

そのため、前回と同様に「再現性が高いデッキ」を第一としてデッキを探すことにしました。

今回の環境の注目するべきは、2帯からの押し付けが強い「シンフォギア」と、再現性No1の「かぐや」の2つで、この2つのどちらかを使用するか別のデッキを考えるかで分岐点があり、まずは2つのデッキを触ってみました。

結果、どちらのデッキも自分で使用して見たものの、相手にしてる時のような強さを実感することが出来ず、正直手に合わないなと感じました。しかし、どちらのタイトルも明確な勝ちパターンが存在し、はまってしまうと並大抵のことでは巻き返すことが出来ないほどのプランがあるのも事実で、こちらも戦う以上は「ゲームそのものを別物に変えることが出来る」という要素が必要と判断し、自分の練習していたデッキの中だと8電源の再現性の高さと、レベル3連動のカードパワーを併せ持つ「デート・ア・ライブ」がそれに該当すると感じ、持ち込むために練習を開始しました。

 

☆デッキの強み

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レベル3電源連動の多面展開でゲームそのものを変えてしまうほどの捲り性能と、それを支える0帯のシステムの優秀さにより8電源の中でもトップクラスの再現性を持つほか、電源を使っているとよくある相手先上がりからの早出し着地に対してボードアドバンテージを取られてしまうところを、早出しメタ特殊相殺で場面を荒らしながらコントロールしていけることが最大の強みです。

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特に四糸乃の存在は大きく、早出しを多様するシンフォギア、かぐやの猿互換に対して有効な対策になっていると感じています。

 

☆デッキレシピについて

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正直レシピについてはあまり個性的なレシピではないため、最近良く採用されているカードと少し違う点だけ解説できたらなと思います。

 

・PR狂三

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元々は8電源ミラーで最も勝率が安定しなかった転スラ対策に入れてました。こちらの7500手アンに集中や多生のパンプに加えて使用すると、電源連動+ゲルドの9500ラインを突破することができるのと、集中+士道で山からCXをなくしたあとに2枚戻してわざと確定山を残して手打ちドラゴバスターケアする動きに使ったりします。

現在の使い方としては、スピードの早いタイトルに対して一周目の山で純ストックを積むために集中+士道で山ケアを行ったあと、電源で出したいキャラを山に戻しながらリフをかける動きが非常に強力だと感じています。サイドアタックについても、ホロライブのレスト拳を構えられると電源連動のサイド運だけ3点バーンしか勝ち筋がないところを、このカード+2000応援琴里の1000/1テキストでケアすることができたりするので、結果的には活躍する場面が多かったです。

 

リアライザ

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最強の防御札だという認識はあるのですが、パワーラインの高い1000/1デッキが増えてきたこともあり、打点を止めたは良いもののキャラが返ってこなくて結局勝てない試合が生まれたことと、色事故のリスク増加+いち早く手札から電源で出したいキャラを控室に落としたいのに、コンソールが不発になる確率が増えるため、デッキの再現性を下げていると感じ、リストから抜きました。(単純に使いこなせていないだけだと思います)

 

・早出しヒール

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シンフォギア対面等展開が早いゲームが増えてきており、場合によっては2帯スキップでいきなり3帯突入なんて珍しくありません。違う場合もレベル3での動きに繋げるようにストックを積んだり、疑似リフでリフダメを減らしたりする動きに繋げたほうが有効な場面が多いため、使用するタイミングが限りなく少ないことからリストから抜きました。

 

☆プレイ時に意識したことについて

 

・出来るだけパンチを絞らない

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従来の電源の戦い方としては、「先上がり+電源前出しを駆使してあとからボードアドバンテージで取り返していく」というのが自分の根幹にあったのですが、今は各デッキの詰め性能が高く、最終ターンまでのターン数が前よりも少ないため、アドバンテージを失ってでもストックを稼がないと何もできず負けることがあります。そのため、0帯の構成を見直した上で積極的にアタックしていくように方針を変えました。

 

・電源は基本後ろ出し

基本的には踏み倒したキャラは後列スタートさせます。メタカードの存在はもちろんですが、かぐやのようにそもそもパワーを超えてくるタイトルがまあまあいます。

次のターン以降は前列に出して、また電源で後列に立てます。基本的にはこの繰り返しで「割られないタイミング」が必ず訪れるので、そこからは山ケアをしながらキャラを埋めていきます。昔より更にテンポ気味に動いたほうが効果的な場面が多い印象です。

 

・捲った電源で圧殺はしない

出来るだけハンド消費をおさえるに越したことはありません。電源は捲った時と貼った時出来る事は変わりませんが、捲った電源は圧殺をしないことで+1アドに変わります。そのため、後列は出来るだけ開けておき、捲った電源をリソースへ変換することを意識しました。

 

・1コスト以上のキャラをできるだけ手から出さない

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今の環境には7500手アンやリバースメタを0コストで処理できるギミック等(ホロライブのボトム相殺等)電源メタのカードが多く採用されています。そのため、7500手アン等は手から出しても次の動きに繋がり辛いため、あくまで「0帯で絡む電源の上ブレ要素」としてとらえ、集中や士道、オカ研にコストを使い、次に繋がるようなプレイを心がけました。f:id:ameno-murakumo-as:20211030122816j:image

ちなみに四糸乃だけは例外で、後ろに2/2を着地できる場合はパンチ数を減らさず2/2前出しのようなプレイができるため、手から出してでも狙いに行くべきと考えます。

 

・集中+士道のキープ

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この2枚の組み合わせは、デアラの山ケアの最大値です。ストックに噛んだクラマケア、PR狂三とのセット運用、様々なタイミングで起点となる動きであり、使用頻度が高いので必ずキープしておくように意識しました。

 

・2帯で後列に電源連動or美智留ヒール2枚出し

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2帯での最優先踏み倒し先を2000応援ではなく、レベル3のアタッカーにするように心がけています。電源連動の早期着地は、次のターンにこちらのレベル帯に関わらず相手に無駄なケアをさせることができるのと、2ターンに渡って連動を決めることで高確率で勝てるだけのスペックがあるため、面を制圧することよりも勝ちに直結しやすいです。

また、美智留ヒールを出しておくと対シンフォギアやホロライブのるしあ等、ボトム相殺と合わせて身代わりやアンコールを交わしながら2、3面処理できるので効果的です。

 

☆電源連動の基準

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このデッキの1番難しい部分だと思います。(一生議論できそう)特に試合内容に直結するテキストは「逆圧縮」のテキストです。その状況に応じた択を選び、「光景」と「3点バーン」や美智留、2000応援の1000/1テキストを組み合わせることができれば例えレベル1差ついていても、逆転できる目があるのがデアラの真骨頂であるため、自分なりにざっくり3パターンにわけてみたので紹介します。

(他の使用者の方々のほうがより細分化されてる可能性大なのでアドバイス等ありましたら是非おねがいします)

 

・ストック>山の枚数の時

虹学や転スラ対面、相手に打点をキャンセルされすぎていてレベル1差以上ついているような試合に起こりやすく、よくある光景ケアの手法です。しかし、デアラには効果的ではないことが多いです。2面サイドで控えからCXを6枚まで戻し、ラストアタック光景で強制的にファイナルターンを突きつけるルートにつなげることが出来るので。返しは2000応援の1000/1テキストだけで勝てるパターンです。

 

・クロックorストックへ主要キャラを埋める

虹学のせつ菜や分身系テキスト(ときのそら、リサ等)特定の場所から出てきてテキストを最大限に発揮する系のテキストをクロックかストックに埋めてしまうための逆圧縮→光景or3点バーンまたは美智留バーン先打ち→逆圧縮により自分の負け筋を減らすように動きます。単純にヒールキャラや防御札を選択しても○です。

 

・単順に確定山を作りにいける場面

デアラに一枚でも確定山を残してはいけないと、もうほとんどのプレイヤーに浸透しているはずではありますが、オカ研の追加により、打点を止めて安心しているところからの突然死が起こることがあります。(限りなくないです)

そうでなくとも、相手が全身全霊のアタックをしてきて仕留めそこねた場合はこの状況になりやすいです。(リアライザを切ってしまっているため耐えられないことも多いけど)

 

上記のような状況を作るためにはより早期から電源連動をしたほうが捲り試合を作りやすいことから、プレイ方針の中で2帯から後ろに電源連動を2面配置出来るように優先順位を高めにしています。

 

☆地区で使ってみての感想f:id:ameno-murakumo-as:20211030124450j:image

シンフォギアにだけはどうしても不利だなという認識が消えないまま当日を迎えましたが、見事にタイトルカップに迷い込んだ人かってぐらいシンフォギアに当たりました。しかし、ただでさえ不利な対面で後手で2回勝てたことはかなり嬉しく、練習した甲斐があったなと思いました。想定通り、ダメージレースを有利に出来る事はなく、レベル1差ついた試合を電源連動で確定山にして捲り試合に出来た試合と、2-4から3−4までスキップしたものの2帯から出しておいた美智留のお願いバーンと本体を通して勝てた試合があり、プランはあってたかなと納得のいく結果になりました。

負けた試合も3-6で山残り4枚中CX2枚で止めれば相手の確定山に1パンして勝ちの状況で平パン2点が止められず負けてしまったのでしょうがないかなというところでした。(まるひさん、今度リベンジします)

対バンドリについては、序盤かなりのボードアドバンテージ差をつけており、チュチュパレオも四糸乃でほぼ無効化できると思っていたのでかなり優勢だと思っていましたが、相手のキャンセルが噛み合ったことと、それを起点にこちらが疑似リフが出来ないように上手くサイドアタックを駆使され、こちらが電源連動をする前に門連動のリサ3面まで繋げられてしまい止められず負けてしまいました。細い線からキレイに捲られた動画映えしそうな戦いだったので、かなり燃えた試合だったかなと感じています。(ムックさん、ありがとうございました)

 

☆おわりに

デート・ア・ライブというタイトルが好きで、はじめてフルレアにしてまで揃えたデッキで、公式のレシピ掲載までいけたことは自分としてもかなり嬉しい思い出になりました。欲を言えば優勝したかったですが、練習から地区本番を通してすべて出しきれたと思うので悔いはありません。また次の地区に向けてSAO→デアラに続く手に馴染むデッキを見つけるために色々模索していきたいと思います。

調整に付き合って頂いたマナブロスメンバー、ヒースくん、リュウケンさん、当日地区に参加されたみなさん、祝勝会を企画して頂いた札幌のみなさん、ありがとうございました。

 

それではまたどこかでお会いしましょう!!